本業を通じた社会貢献
技術の研究・開発
2009.11.27
新しい枠付きブレース増設補強工法『3Q-Brace』を開発
~ 低騒音・低振動、短工期で建物を使いながら耐震補強が可能に ~
(株)大林組(本社:東京都港区、社長:白石 達)は、低騒音・低振動、短工期で建物を使いながら耐震補強が行える、RC造建築物の枠付きブレース増設補強工法『3Q-Brace(サンキューブレース)※1』を開発しました。
耐震補強工事で屋内に枠付き鉄骨ブレースを増設する場合、大きな部材を建物内へ搬入し、現場で組み立てた後、部材の継手を溶接してブレースを構築し、ブレース枠と躯体を施工アンカーの打設によって一体化させるため、打設時の騒音・振動をはじめ、溶接作業における火災や臭気への対策が必要となります。さらに、組み立てた鉄骨ブレースの建て起こしやクレーンでの建て込み作業に、広いスペースや大掛かりな機材が必要となるため、建物を使いながら補強する上で大きな課題となっていました。
枠付きブレース増設補強工法『3Q-Brace』の特長は次のとおりです。
■ Quiet・・・低騒音で低振動
既存躯体と3Q-Braceの一体化には、主に接着剤を用いているため、施工アンカーの打設による騒音や振動が大幅に低減されます。
■ 最大20%のコスト削減・工期短縮
分割された軽量な鋼管でブレースを構築しているため、省スペース施工が可能となります。これにより、補強工事による家具や機材の移動を大幅に抑えることができ、工期の短縮が図れます。
■ 最大30%の建設発生土を抑制
鋼管の継手部は、鋼管内部の鉄筋相互を信頼性の高い機械式継手で接続した後、高強度で高品質のグラウトを充填して一体化させているため、現場での溶接を必要としない高品質な耐震補強工法です。また、構成部材はエレベーターで運べる程度に小型で軽量なため、ブレース設置場所の制約を受けず、高い施工性を発揮します。


3Q-Braceの完成状況
今回開発した「3Q-Brace」をはじめとして、「3Qシリーズ」を積極的に提案し、建物の耐震性の向上を通じて安心・安全な社会の実現に貢献していきたいと考えています。
※1:「3Q」とは、Quiet, Quick and High-Qualityを意味し、大林組の低騒音・低振動、短工期で高品質な
耐震補強工法を表しています。
※2:3Q-Wall:壁の増設を目的に開発された各種ブロックを用いた耐震補強工法。
※3:3Q-Column:JR東海、大林組、新日鉄エンジニアリング、ジェイアール東海コンサルタンツにより
「既存鉄道コンクリート高架橋等の耐震補強工法」として共同開発した「鋼製パネル組立補強工
法」を、建築物の柱に適用するため、大林組、新日鉄エンジニアリングが(財)日本建築総合試験
所の建築技術性能証明を取得した建築柱の補強工法





