1991年8月、ドイツのベルリンに大林プロジェクト・バウ(Obayashi Projekt-BAU GmbH)を設立、同国大手建設会社ツプリン社(Ed. Züblin AG)との提携をテコに、首都や旧東独地域での事業拡大をめざした。1994年1月にはロンドンに欧州営業所を設置し、併せて、同営業所の管轄としてアムステルダム、パリ、ベルリンに営業所を設置(アムステルダム、ベルリンの駐在員事務所を廃止)して、欧州市場開拓の体制を整えた。米国でも、1994年3月に大林アメリカ(OAC)を清算する一方で、1993年9月に工事会社OCアメリカ・コンストラクション(OC America Construction, Inc.:OCAC、カリフォルニア)、1993年12月に不動産管理会社OCリアルエステート(OC Real Estate Management LLC.:OCREM、デラウェア)を設立して現地事業の推進を図った。アジアでも、ベトナムのハノイ(1992年11月)とホーチミン(1992年12月)、中国の大連(1994年7月)、フィリピンのマニラ(1995年1月)に駐在員事務所を設置して、拠点新設を加速、中国では、1994年11月に現地の代表的な総合建設業者である上海建工(集団)総公司と業務提携も行い、日系・外資系企業からの受注に力を入れた。