東京流通センター 物流ビル新B棟(仮称)に大林組の環境技術を適用

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プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、東京流通センター 物流ビルB棟新築工事(発注:株式会社東京流通センター、所在:東京都大田区)を受注し、現在、工事を進めています。

東京流通センター 物流ビルB棟完成予想図

東京流通センター 物流ビルB棟完成予想図

本工事は、東京流通センター 物流ビルB棟を、地上6階建て(延べ面積約17万1,300m²)の最新鋭の次世代・都市型物流施設に建て替えるプロジェクトです。
本計画は、テナントニーズの多様化や建物の長寿命化という時代のニーズに対応するため、倉庫外周部全体に将来用も兼ねた設備バルコニーや歩廊を設置し、倉庫だけでなく多様な用途に対応可能なフレキシビリティを確保しています。

また、内部空間は柱スパンと梁下有効高を拡大することで有効スペースの広い大空間を実現し、物流効率の向上に貢献することはもちろんのこと、全区画にわたって人と車の動線を分離する設計や免震構造の採用など、BCP対策も含めテナントの安全・安心を実現する施設をめざします。

環境面では、従前より環境配慮を積極的に推進している東京流通センターの意向を受け、全館LED照明の採用や大林組の環境技術などを多数適用し、環境への負荷を低減する計画となっています。

同工事に適用する主な大林組の環境技術は以下のとおりです。

  1. 低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を採用

    2010年に開発し、2015年に文部科学大臣表彰を受賞した低炭素型のコンクリート「クリーンクリート」を免震装置下のマットスラブ(耐圧盤)に採用します。クリーンクリートはセメントの大部分を、高炉スラグ微粉末などの産業副産物に置換することで、CO2排出量を大幅に低減することが可能です。これまで大林組では延べ5万2,000m³の施工実績がありますが、本工事では、過去最大の約3万3,000m³を打設する予定で、そのCO2削減量は約5,600tに上ります。

  2. 既存杭の再利用

    建て替える敷地は支持地盤の深さが異なっており、支持地盤の深い部分は基礎の剛性を強化する必要がありました。本計画では、支持地盤の深い部分に位置する既存杭を有効利用することで、基礎のねじれを抑制しています。有効利用する既存杭の健全性は、日本建築センターの一般評定を取得した「IT試験結果の合理的評価法」を用いて定量評価を行いました。

    スマートパイルヘッド工法

    スマートパイルヘッド工法

    既存杭の杭頭接合方法には、大林組が開発した「スマートパイルヘッド工法」を採用します。当技術は、杭頭とマッドスラブを完全に固定せず、地震発生時には、杭頭が容易に回転することで杭や基礎部の負担を低減する工法です。本工法の既存杭への適用は初めてとなります。

    今回、既存杭を再利用することで、新設杭の本数を削減でき、CO2削減による環境配慮とコスト低減を実現します。

【工事概要】

名称

:東京流通センター 物流ビルB棟新築工事

所在

:東京都大田区平和島

発注者

:東京流通センター

設計・施工者

:大林組

工期

:2016年3月~2017年6月

建物概要

:地上6階建て、延べ床面積約17万1,300m²

安全への願いを込めて杭入れ式を挙行しました

5月10日、東京流通センター 物流ビルB棟新築工事に伴い、工事の安全と無事の竣工を祈念して、杭入れ式が執り行われました。多賀社長をはじめとする東京流通センターの役員および従業員、大林組TRC平和島工事事務所の所員ほか関係者約80人が参加し、署名のほか、安全祈願など、思い思いの言葉を杭に書き込みました。

大林組は、東京流通センター 物流ビル新B棟の2017年6月の竣工をめざし、環境に配慮した安全・安心な工事を推進するとともに、今後も環境に配慮した技術を積極的に開発、提案していきます。

署名する東京流通センターの八木橋副社長(手前)

建物を支える杭に署名する東京流通センターの多賀社長と八木橋副社長

工事への願いをこめて

施設への思いをメッセージに込めて

関係者の願いが詰まった杭が地中に埋められ、今後末長く建物を堅固に支える基礎となる

関係者の願いが詰まった杭は地中に埋められて基礎となり、今後末永く建物を堅固に支えます


以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
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プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。