建築職の業務内容

開発事業

開発事業部門では、大規模な都市開発を企画段階から事業化までトータルでプロデュースします。建築、都市計画、環境などのハード面にとどまらず、事業企画、ファイナンスや税制、施設の管理運営などのソフト面まで幅広い専門知識と豊かな発想を駆使して、さまざまな課題を解決しながら開発事業を進めていきます。課題を抱えた市街地や遊休地に新たな「まち」をつくりだすスケールの大きい仕事です。

また、営業支援部門として、工事受注に結び付けるために顧客に対する事業企画提案や都市計画、環境アセスメントなどに関するコンサルティング、コンペにおける事業提案も行っています。

建築設計
(建築/構造/設備)

建築設計には大きく分けて「建築(意匠)」「構造」「設備」という3つの分野があります。建築設計者、構造設計者、設備設計者が一体となって協働しながら建物全体の設計を進めていきます。

建築設計者は、顧客の要求条件や敷地の状況、周辺環境などを把握して、最適な建物配置や平面・断面計画、内外装デザインを提案します。論理的思考力、技術力、創造力に加えて感性、デザインセンスが求められる、プロジェクトの要となる役割です。また近年では、地球環境に対する負荷の低減も非常に重要なテーマとなっています。

構造設計者は、建物を支える基礎、柱、梁などの構造体に加わる力を計算し、安全性、耐久性と経済性を兼ね備えた建築構造を設計します。地震の多い日本では、特に建物の耐震性能への関心は高く、その役割の重要性は高まる一方です。

設備設計者は、電気、給排水、空調、情報化対応といったさまざまな建築設備に関する設計を行います。建物を実際に利用する方々の安全性、快適性、利便性に直接係わる重要な役割を担っています。また、建物の維持管理における経済性や省エネルギーやBCPも重要なテーマとなっています。

設計とはまさにプロフェッショナルたちの智恵と創意のコラボレーション。ビッグプロジェクトの設計はゼネコンならではの魅力といえるでしょう。

エンジニアリング
(生産施設計画)
生産施設計画者は、建築・設備知識に加えて医薬・電子・食品などの専門的知識を持ったインダストリアル・アーキテクトとして、お客様に対して生産工程の領域まで踏み込んだ提案を行いながら、生産工程に最適で働く人に優しい施設を造り上げていきます。
施工管理

施工はまさに建設業の花形。建物を造るその場所に、大林組の人・もの・金・情報・叡智といったすべての経営資源が結集します。そしてそこで建設に携わるすべての人が、ものづくりという目標に向かって動くのです。

建設現場において大林組の社員が担う施工管理業務には、工期内に完成させるための工程管理、求められている性能を確保するための品質管理、各工事の専門家に作業や資材の納品を依頼する発注業務、利益を確保するための原価管理業務、施工現場で働く人々の就労環境を整備する安全衛生管理など実にさまざまなものがあります。また、顧客や諸官庁、社内の支援部門、専門業者といったさまざまな人々との連携や調整が必要となるため、それらを調整し実行していく能力も必要となります。

あらゆる能力が総合的に問われる大変な業務ですが、自分の努力が目の前で形になっていくというやりがいと達成感のある仕事です。

生産支援
(生産技術/生産設計/調達)

生産支援部門では、施工現場において工事が円滑に進むようさまざまなバックアップを行っています。

生産技術部門では、工事で必要な技術面や品質管理面での支援、予算編成などを行っています。いずれも施工に関する深い知識が必要とされる業務です。

建築施工分野においては、設計部門からの膨大な情報を調整・統合して明快な形で施工現場に引き継ぐ生産設計業務があります。建築物が巨大化、高機能化するにつれ、設計チームと現場チームとを結ぶコーディネーターとして、設計、施工、顧客それぞれの意見を調整することが必要になります。また、施工やコスト管理においては、合理的かつ品質、機能を満たすような判断を行う重要な役割を担っています。

調達部門は、各現場で必要な資材発注の一元的窓口となることによって、スケールメリットを活かした価格交渉やインターネットを利用したネット調達を行ったり、専門業者の施工能力を評価して発注先の選定を行ったりしています。

営業

建設会社の業務の中で最初に顧客と接するのも、最後まで顧客をケアするのも営業。顧客にとってみれば、大林組の顔です。

顧客のニーズは年々多様化、高度化しており、これに応えていくために社内各分野のプロフェッショナルの力をコーディネートしていくプロジェクトマネージャーとしての役割も担います。社内だけでなく、経済全体の流れや、顧客の業界の動向などを分析し、どうしたら受注につながるかを考え、実行していく。そして最高の品質とサービスによって顧客の信頼を得る。まさに会社の顔ともいえる重要なセクションです。

見積/積算

どんなに大きな建造物でも、それは一つひとつの小さな部材の集合体です。夢を形にしていくためには、全体構想を一つひとつの部材にまでブレイクダウンしていかなくてはなりません。

見積、積算部門では、設計図をもとに建設に必要なすべての材料の数量を計算し、工事費を算出するという、夢を現実にするための営業支援業務を行っています。この世にはまったく同じ建設物は二つと存在しません。それぞれのプロジェクトで異なる立地条件、求められる性能などを考慮しながら一つひとつを積み上げていく。地道ですが深い知識が求められる仕事です。

リニューアル

建物の補修・改修などのリニューアル市場は、省エネ・省資源という環境配慮を重視するこれからの社会において、大きな伸びが期待されています。

大林組では、単なる補修・改修だけでなく、顧客のニーズに合致した技術を積極的に展開していく取り組みを実施しています。大林組が開発した新しい技術による提案が認められ、工事受注につながった事例もあります。まさにリニューアルは新しいビジネスチャンスの宝庫。柔軟で豊かな発想のできる人材が求められます。

技術、研究開発

大林組の研究開発は建設に関する新技術の研究と開発、技術の蓄積、関連技術のシステム化を中心に、環境、耐震、省エネルギー、海洋開発、宇宙開発といったさまざまな領域に広がっています。研究開発への不断の取り組みこそが「技術の大林」という評価を影で支えてきたといえます。そして関連技術や新領域への挑戦は、大林組が事業領域をさらに広げていくために重要な取り組みです。つまり研究開発とは、大林組を影で支えながら、かつ最先端を切り開くという役割を担っているのです。専門知識はもちろんですが、高い理想と好奇心、粘り強さを持った人材が求められます。

原子力

大林組は、原子力関連分野における国内有数の建設会社として、年々高度化する社会の要請に応え続けるよう努めています。長年培った独自技術を活かすとともに、常に最新の技術や手法を開発・導入しながら、発電から中間貯蔵、再処理、廃棄物処分まで、核燃料サイクルにかかわる施設の建設にトータルに対応しています。これらの施設に対する設計や技術開発には従来にも増して高度な安全性が求められており、その担い手として、専門知識はもちろんですが、好奇心と柔軟な発想を併せ持つ人材が求められます。