フローティングシーブブロック(FSB)

タワークレーンは荷を吊り上げると荷が前方へ大きく移動してしまいます。吊り荷の移動は、荷を吊ることでクレーンにたわみが生じるために起こります。
クレーンのたわみの要因には、構造部のたわみによるものとジブを起こしたり伏せたりするための起伏ワイヤロープの伸びが挙げられます。

FSBの特徴は、起伏ワイヤロープの伸びを抑制するため、巻き上げワイヤロープにかかる力を利用し、起伏ワイヤロープにかかる力を助けて、たわみを小さくすることです。
吊り荷が重い時はクレーンのたわみの補正量を大きく、吊り荷が軽い時はあまり補正しません。
また、ジブが最大半径付近ではたわみの補正量は大きく、最小半径付近ではたわみの補正量を小さくします。