トンネルをつくる人たち Tunnel Construction Professionals

シールドトンネル編

南部幹線シールド⼯事事務所 ⾼⽥ あかり

南部幹線シールド⼯事事務所⾼⽥ あかり

「現状に甘んじることなく常に進歩を」

自分なりの改善を加えて仕事の精度を向上

現在携わっている南部幹線シールド⼯事で私は、セグメントや裏込め材、土砂運搬用のダンプといった資機材の発注をはじめ、測量や安全管理などを担当しています。
どの業務にも基本となる手順がありますが、ちょっとしたミス一つで工事全体がストップしてしまう懸念があるので、自分なりに改善を加えたり、意識するポイントを設けたりしてより精度の高い仕事ができるよう努めています。

たとえば裏込め材の発注ですが、足りなくなると工事が滞ってしまいますし、多すぎてもタンクに納まりきらないため、搬入してもらうタイミングが重要になります。そこで、当初は掘進データの数字だけを見て判断していましたが、より正確性を期すために実際にタンクの中も自分の目で残量をチェックしながら搬入日を決めるようにしました。

また、シールド測量は他工種の現場とは異なる細やかさが要求されるため、気になる点があれば必ずペアを組む先輩に教えを請い、測量精度を向上させるように日々改善しています。また、安全管理については、今回のトンネル内は狭いので、「風管を固定する番線が通路側に飛び出してないか」「突起物など、人に当たる可能性のあるところはクッションで保護されているか」「トンネル内の足場板に隙間がないか」など、ほかの人の目が行き届きにくい細かなところを意識的に見て、改善が必要な場合はすぐに対処するようにしています。

南部幹線シールド⼯事事務所  ⾼⽥ あかり
積極的に足を運んでほかの現場も視察

この現場に来る前、初めて携わったシールド工事の現場は直径16mの大断面で、それが普通だと思っていました。しかし、この南部幹線は直径2mの小断面で坑内では屈まなくてはいけないうえに、URUP(ユーラップ)工法によって地上から斜めに直接地面に入っていくスタイルの発進地となっているなど、同じシールド工事でも両者の間には大きな違いがあり、もっと多くの現場を知る必要があると感じました。

幸いにも所長が別のシールド工事の現場を見に行く機会を設けてくれたり、社内グループの「女性の会」で他社事例を見学するチャンスもあったりするので、できる限り参加するようにしています。

更地だった場所に発進基地が徐々にできていき、発進立坑の壁を取り除く鏡切りを終えてシールド機が地面に入っていく姿を目にしたとき、「さまざまな人たちが関わって、それぞれが気を配りながらシールド工事は進んでいくのだな」と実感しました。そして掘削が順調に進んでいる現在、測量で坑内に入るたびに少しずつ歩く距離が増えていくのを嬉しく感じています。
このシールドトンネルをつくる一員として責任をもって関わっていきたいので、昼勤と夜勤が2週間ごとに替わる中でも、毎日元気に現場に出られるよう、まずは食事と睡眠をしっかりとって体調管理を徹底していきたいと思います。