防災・減災を支える
精緻なシミュレーション
災害の影響を正確に予測し対策をとれば、 被害を最小限に抑えることが可能です。 大林組は、高度解析技術を駆使して、 地形や地質、構造物、街区レイアウトなどさまざまな要因を反映したシミュレーションで災害の影響を予測。 みなさまにソリューションをご提供します。
巨大地震などで発生する継続時間の長い「長周期地震動」を評価。地下数kmにある岩盤の形状とその上の柔らかい堆積層の影響を広域で考慮してシミュレーションし、建物の長周期地震動対策に活かします。
■深層地下構造までを考慮した高精度な入力地震動
■地域固有の地盤条件を考慮した地震動評価を実現
■都市単位の広域な範囲における地震動評価が可能
大林組の3次元非線形解析技術「FINAL」を大規模化かつ高速化。地盤および構造物の破壊に至るまでの挙動を高精度に予測再現できます。解析の信頼性は高く、数多くの実験との比較検証や、複雑で大規模な原子力関連構造物の挙動シミュレーションなど豊富な適用実績があります。
■建物と周辺地盤を詳細かつ広範囲に再現した大規模モデルによる解析が可能
■地震力による建物の壊れ方を精度よく予測することで、高精度な安全性評価や設計の合理化が可能
■地震後の建物のひび割れやコンクリートが押しつぶされる現象などの損傷状況を高精度に再現することで、被災後の建物の健全度評価や復旧計画を支援
想定した地震に対して、津波の挙動をシミュレーションします。たとえば、防波堤の有無で津波の浸水範囲にどのくらい差が出るのか、浸水までの時間がどのくらいなのかを予測できます。
コンピューター上で計画建物および周辺の建物を再現し、数値流体計算によりこれらの建築物に作用する風力を予測するソフトです。得られた風力を用いて、設計用風荷重や、強風時における高層建築物の風揺れによる居住性能を評価します。縮小模型を製作して行う従来からの風洞実験を大きく補完する技術として期待されています。
■建築物の細部まで再現することで風荷重を詳細に評価
■計画地周辺の広い範囲まで建物を再現することで高精度な評価が可能
■竜巻やダウンバーストなどの突風に対する安全評価も実施可能
津波の遡上(そじょう)解析と人間行動解析とを組み合わせ、地震の発生から避難完了までを予測して効果的な避難計画の策定を支援します。津波避難ビルや津波避難タワーなどの施設のレイアウト、収容人数などの計画や避難経路の整備計画に活かすことができます。
■津波シミュレーションと避難シミュレーションを連動
■津波の遡上と避難する住民の様子を視覚的に分かりやすい動画で提示
建築計画の工夫で避難時の安全性が向上することを評価し、建築設計に反映させるためのツールです。出口幅や配置を変えた時の通行動線、退出時間や滞留状況を企画・設計段階から把握することが可能。避難計算に基づく評価では分かりにくい避難状況を、直感的な動画で確認できます。
■企画・設計の段階から詳細な避難状況が把握可能
■動画で直感的に分かりやすいシミュレーション結果を提示