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音響管付き防音壁「サイトピアニシモ®」を開発

音響管の干渉効果と音の回折減衰効果を利用し、騒音を大幅に低減します

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、屋外設備機器からの騒音や建設現場での工事騒音などを効率的に低減する音響管付き防音壁「サイトピアニシモ」を開発しました。

 

ビルの屋上や屋外などに設置される設備機器から発生する騒音は、敷地境界線上において法定の騒音規制基準を満たす必要があり、基準を超える場合には騒音対策が必要となります。近年、省エネルギーや快適性向上のために自然換気窓を開放して外気を取り入れることで室内の温度を調節できる建物も増えつつあり、設備機器の騒音対策はますます重要になっています。

 

従来の騒音対策では、法定の騒音規制基準を満たすため騒音源の周囲を背の高い防音壁で囲むことが一般的ですが、日照や景観上の理由から設置する防音壁の高さをできるだけ抑える必要があります。

 

今回開発したサイトピアニシモは、防音壁の頂部に音響管を設置することで、従来よりも防音壁を小型化でき、かつ防音性能を向上させます。防音壁の高さが抑えられることで、設置コストを低減できるとともに、設計の自由度が向上し、日照や景観への影響も軽減できます。

サイトピアニシモ(設備機器用)設置イメージ

サイトピアニシモ(設備機器用)設置イメージ

 

本技術は設備機器だけでなく工事中の騒音対策にも活用が可能です。近隣への騒音が懸念される範囲にサイトピアニシモ(建設現場用)を設置することで、騒音を大幅に低減することができます。このたび、神奈川県内の道路工事現場で実証を行い、高い騒音低減効果を確認しました。

 

サイトピアニシモ(建設現場用)設置イメージ

サイトピアニシモ(建設現場用)設置イメージ

 

【神奈川県内の道路工事現場での実証状況】

設置状況

設置状況

音響管

音響管

サイトピアニシモの主な特長は以下のとおりです。

 

  1. 音響管の干渉効果と音の回折減衰効果により、騒音を大幅に低減します

    音響管には、逆位相の反射音を発生させて騒音を打ち消す干渉効果(※1)があります。また、音響管を防音壁の頂部に設置することで音の回折点が2箇所に増え、音の回折減衰効果(※2)が向上します。サイトピアニシモは、この2つの効果を効率的に組み合わせることで、優れた騒音低減効果を発揮します。

    サイトピアニシモ(設備機器用)による騒音低減イメージ

    サイトピアニシモ(設備機器用)による騒音低減イメージ

    高さ4mのサイトピアニシモ(設備機器用)を設置したシミュレーションでは、同じ高さの従来の防音壁を使用した場合よりも周辺環境に対する騒音の影響が、エネルギーで約80%、騒音レベルで最大7dBA(dBA:A特性音圧レベル。騒音レベルの単位)低減されました。サイトピアニシモ(建設現場用)では、実証試験により最大8dBAの騒音低減効果を確認しています。

    サイトピアニシモ(設備機器用)シミュレーション例

    サイトピアニシモ(設備機器用)シミュレーション例

  2. 防音壁の小型化によりコストを低減します

    従来、6mの高さの防音壁が必要な場合、サイトピアニシモでは約7割の高さで、同等の騒音低減効果を発揮します。材料や設置作業の削減、防音壁を支える基礎の縮小などにより、コストを低減できます。

  3. 設計の自由度が向上し、景観への影響を軽減します

    従来の防音壁と同等の高さで、これまで以上の騒音低減効果が得られるため、設備機器などをより敷地境界に近い場所にレイアウトでき、設計の自由度が向上します。また、設備機器のレイアウトが同一であれば、外周の防音壁を低く抑えられることから、景観への影響を軽減できます。

大林組は、屋外設備機器などの騒音対策技術として、サイトピアニシモを積極的に提案していくことで良好な周辺環境を維持し、また、建設現場への導入を通じて、近隣の負担軽減に努めてまいります。

 

※1 音の干渉効果
音響管には、入射した音と逆位相の音を反射する機能があり、その反射した逆位相の音が騒音に重なることで打ち消し合い静かになること

※2 音の回折減衰効果
音は障壁があると回り込む性質(回折)があり、その際にエネルギーが減衰し音が弱まること

以上

 

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
TEL 03-5769-1014

 

プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。