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解説
西宮市初の本格的シティホテル
「白鹿」で知られる辰馬本家酒造は、灘五郷を代表する酒造会社である。その辰馬本家酒造が、寛文2(1662)年の創業から330年にあたる1992(平成4)年秋、「生活創造企業」のシンボルの一つとして本ホテルをオープンした。本ホテルは、西宮市初のシティホテルである。
敷地は阪神電鉄甲子園駅からほど近く、1978年に西宮市苦楽園に移転した甲陽学院高等学校の跡地である。設計は当社で、東隣に計画された甲子園東洋ビル(ダイエー甲子園店)と合わせて総合設計された。
外観は、貴婦人を思わせる白を基調とした端麗なフォルムが特徴となっている。1階の鉄板焼きレストランの内装では、実際に酒蔵で使用されていた煉瓦が用いられており、灘五郷の里を彷彿とさせる雰囲気を生み出している。
オープン時に「甲子園都ホテル」としてデビューした同ホテルは、2002年秋、世界最大規模のホテルチェーン「アコーホテルズ」のホテルブランドの一つ「ノボテル」にリブランドデビューし、新たに「ノボテル甲子園」として生まれ変わった。