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  • エントランスホール

解説

内外装から仕上材まで、ディテールに配慮された本社ビル

キリングループの本社ビルである。正面となる北側は緩やかな弧を描き、南側はフラットな面で構成され、透明感あふれるガラスカーテンウォールのファサードにより、企業イメージにふさわしい透明性を強調している。内部は、接客・会議、役員執務、一般執務、福利厚生の4つのゾーンに分かれ、それぞれ中央に吹き抜け空間が設けられている。また、屋上庭園を含む福利厚生ゾーンは、潤いとゆとりの空間となっている。

執務ゾーンは、窓面ガラスを2重とし、中空部にファンコイルユニットからの吹き出しを送気することによってガラス面の温度を室温に近づけ、外部からの輻射の影響を低減して快適な執務環境を確保している。

内装工事では、オートドア、エスカレータ、レバーハンドル、照明器具をはじめ、人の手に触れる範囲の金物類は、すべて曲面を多用したデザインの特注品が採用されている。金属を多用した天井パネルや壁パネルは、全国の金属加工メーカーに分割発注し、納期を確保した。

100万時間を超える無災害記録を達成し、細部にまで象徴的な意図がこめられたハイグレードなオフィスビルが完成した。

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