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解説

何重もの災害対策を施した最先端のデータセンター

1996年に完成したデータセンターである。

設計においては、24時間365日、一瞬たりとも停止することが許されず、災害発生時にも稼働させるため、2系統のバックアップ設備を持ち、耐震性能では建物の応答加速度を250Gal以下に抑える柔構造となっている。空調面ではコンピュータの機能低下を防ぐために、トリプルデッキ方式(2重のコンクリート床で囲まれたエアチャンバーと、配線が通るフリーアクセスの空間からなる)が採用されている。

施工においては、作業効率の向上と省力化のため、さまざまな工法を採用した。代表的なものとして、柱筋、壁筋の地組工法、B2F床のPC版採用、各階2重床鉄骨・デッキプレートのユニット化、アルミカーテンウォールのユニット化とガラス先付工法、地下設備配管のリフトアップ工法、コーニス(外壁上部の水平の出っ張り)アルミパネル先付鉄骨ユニット化などが挙げられる。

42,000㎡の敷地には、雑木林、池、堀が設けられ、憩いの場を提供している。

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