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大ホール
解説
琵琶湖の美しさと融合した最高水準の舞台芸術空間
滋賀県大津市の琵琶湖岸に建つびわ湖ホール(滋賀県立芸術劇場)は、文化発信の拠点として整備された。外観は白を基調とし、上層部を徐々にセットバックさせ、さらに緩やかな曲線を持つ屋根は、琵琶湖からの景観に対して、威圧感・圧迫感を与えないようデザインされている。基壇の中央にメインロビーを置いて、大・中ホールのホワイエを両側に配することにより琵琶湖への眺望を活かした施設配置となっている。施設は、国内有数の4面舞台を備えたオペラ主体の大ホール、演劇用の中ホール、室内楽用の小ホールから構成され、中でも西日本初の本格的オペラ劇場として計画された大ホールは、最新の舞台設備と優れた音響、臨場感を追求した客席空間を持ち、オペラ以外にもクラシックコンサートなどに使用できるように特殊な音響反射板を設置している。
工事は、まず琵琶湖の湖水面を締め切り、排水して用地を確保することから始まった。締め切り工事には、剛性と耐久力の高い鋼管矢板を採用し、台舟上からのウォータージェット併用によるサイレントパイラー圧入工法により5ヵ月間で作業を完了。排水では、琵琶湖の水質保全に配慮し、漁業組合の検査を受けた後に水替えを行った。こうして露出した湖底面の軟弱地盤を全面地盤改良し、ようやく建物本体の施工を始めることができた。
本体工事でも、PHC杭打工事、奈落周囲などのSMW山留め工事は、琵琶湖からの被圧水による影響を受けるため、常に水との戦いであった。
隣接する850台収容の駐車場の施工も、当社JVで担当した。びわ湖ホールと調和したデザインの駐車場は、2階部分の高架歩道橋でホールと接続されている。
びわ湖ホールは、日本音響家協会が選定する「優良ホール100選」に選定された。