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解説

総力を挙げた突貫工事

大分県杵築市に化成品を一貫生産する工場の建設は、工期17ヵ月、総延約100,000㎡を超える突貫工事であった。

敷地では他社施工による造成工事が行われていたが、当社の着工開始までに工事が完了せず、5ヵ月間にわたり建築工事の傍ら造成工事が続くことになった。さらに急速施工された造成地盤が軟弱で、対策として浅層地盤改良を施した。

杭工事では、杭にかかる軸力が大きいことや地盤の水平抵抗力が期待できないことから、大口径場所打ち杭を採用。最盛期には杭打機械とクレーン、地盤改良機械を含め約40台の重機が稼働し、重機災害防止対策に気を配る毎日が続いた。

地元に迷惑をかけないことを第一に、12名の交通誘導員を常時配置、制限速度遵守の徹底、周辺道路の散水・清掃などを行った。また騒音・振動、道路汚染・粉塵対策のほか、漁業への影響を考慮して、工事排水のpH自動処理や濁度処理装置を設置した。第1期工事として、予定通りA、D、E棟の引き渡しを完了。残る棟も契約通り順次引き渡し、ピーク時には全国からの応援21名を含む職員数46名、作業員数1,200名に達した工事を無事終えることができた。

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