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解説

トヨタが求める超短工期に、職員・作業員が一丸となって挑戦

トヨタ自動車の設計部門を集約するために計画された技術本館である。地上15階、地下1階、延7万㎡を超えるスケールで、通常18ヵ月を必要とする工事を12.5ヵ月の超短工期で完成させた。

工期短縮を図るため、当初、全フロアをPC床板で施工する予定だったが、1階から4階までをデッキプレートで支保されるコンクリート床に変更。また、バルコニーにメインダクトを設置するに当たっては、建物2階内部にバルコニーのユニット化工場を設け、ユニット化した「メカニカルバルコニー」を採用した。

毎日現場に大量に搬入される資材の管理においても、物流専門のチームによる一元管理のロジスティックシステムを構築し、作業効率の向上を実現した。このチームは、現場の整理・整頓やゴミの分別回収も担当し、現場の安全、ゼロエミッションにも大きな成果を挙げた。

こうした努力が実り、当初予定の13ヵ月の工期をさらに縮め、12.5ヵ月で全工程を終了することができた。こうして、トヨタの街のランドマークが完成した。

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