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解説

安全・安心のデータシステムセンターをつくる

緑豊かな大阪北部の丘陵地に広がる彩都ライフサイエンスパークに完成したニッセイ彩都センターは、日本生命のシステムセンターである。顧客データのバックアップ機能を強化して災害時のデータ喪失リスクを低減するとともに、データ解析による新商品の開発やシステム開発、研究を行う最新の施設である。

建物は電子機器の稼働に影響を与えないように基礎免震構造を採用するとともに、2系統電源の採用や、落雷による電子機器への影響を防止するための避雷対策が施されている。外装は上層部に白色のアルミパネル、低層部には石貼りを採用し、東西面は遮熱のため日射を反射する乳白色ガラスと施設内部の空調効率を高める擬窓を設けている。

施工においては、大型設備機器の搬入動線を確保するとともに機器試運転期間を十分確保するために早期に仕上工事を行うこととし、綿密な工程管理により作業の高効率化を図った。そのため、地上鉄骨工事を東西2工区に分割した建て逃げ工法とすることにより躯体工事の工期を短縮した。また、外構工事の埋設配管を地下免震層ピット躯体工事と並行して行うことにより、資機材の動線を確保し、設備工事、外構・植栽工事を円滑に行うことができた。

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