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おおばや氏とぼく
「未来の農業」篇

おおばや氏とぼく「未来の農業」篇

とあるスーパーにて、買い物に来た「ぼく」が、袋詰めされた野菜を真剣な表情で見ている「おおばや氏」(佐藤健さん)と出くわします。

「なに見てるんです?」と尋ねる「ぼく」に、「農業ってだいたいこういう風景ですよね」と袋に貼られた生産者シールを見せる「おおばや氏」。そこには、大自然の広大な畑をバックに人参を掲げる農家さんが映っています。「農業ってそういうものですよね?」と淡々と応じる「ぼく」に、「おおばや氏」は「本当にそうでしょうか?」と疑問を投げかけ、「未来ってもっと自由でいいと思うんですよね」と続けます。まったく意味が分からず、「自由?」と問いかける「ぼく」。そこで、「おおばや氏」が「たとえば……」と振り返ると、二人の視線の先に、これからの循環型農業として期待される「コンパクトアグリカルチャー」の構想図がアニメーションで浮かび上がります。

現実に戻って、「……な感じ」と「ぼく」を見つめる「おおばや氏」。そこへ「おおばや氏(130歳?)」というタイトルと、「彼の名前はおおばや氏。とにかく想像を超えてくる」というナレーションが入ります。さらに、企業ロゴと「つくるを拓く」というナレーションの後、「拓けるかなぁ」とうれしそうにつぶやく「おおばや氏」に、パックされた売り物の魚を掲げて、ニヤニヤしている「ぼく」。冗談が通じない(?)「おおばや氏」は、「それは"開き"です」と真顔で指摘します。

COMPACT AGRICULTURE
循環型農業構想

「循環型農業構想」

いま世界的に注目が高まる、食品廃棄やフードロス。一方で、日本の農業は、高齢化や担い手の減少、生産額の低下に直面しています。こうした食をめぐるさまざまな課題に対し、先端テクノロジーを活用して、サステナブルな農業の姿を描く。それが大林組の「COMPACT AGRICULTURE」構想です。

未来の農業はどんな仕組み?

かつて農業は、持続可能なものでした。農作物の収穫くずは家畜のエサに、家畜のフンは堆肥になり、堆肥によって農作物が育つという、資源のサイクルが回っていました。しかし現在は、このサイクルが崩れ、農業は環境破壊の一因とも言われています。

「COMPACT AGRICULTURE」は、本来のサステナブルな循環を、人工的に再構築する試みです。一つの建物の中に、全自動の食糧生産工場と、人間の生活するエリアが共存。外部から隔離されたシステムの中で、農作物に必要なあらゆる資源を、無駄なく循環させていきます。

たとえば植物の三大栄養素である窒素・リン・カリウムは、下水処理を通じて再利用されます。人から排出されたCO2も回収され、生産工場のCO2濃度を保持。光合成の効率を高めます。施設の運営に必要な電力も、太陽光や風力、地熱など、建物の立地に合わせた再生可能エネルギーでまかなわれます。

また、いつ何をどれだけ作るのかという生産計画は、住民のパーソナルデータを元に決定されます。身長・体重や健康状態、味の好み、スケジュールなどを収集・解析し、生産工程にリアルタイムにフィードバック。必要な栄養を確保しながら、食品廃棄ゼロを目指します。

COMPACT AGRICULTUREの可能性

小さな面積で立地できるコンパクトな農業「COMPACT AGRICULTURE」が実現した先にあるもの、それはどんな環境下でも、必要十分な食糧が、地産地消で得られる世界です。たとえば自然災害が多発する場所、土地に余裕のない過密地域、日光が十分に当たらない南極圏などでも、食糧生産が可能になります。さらに遠い未来には、宇宙への展開も考えられます。2019年、大林組は、火星の地表で農作物を生産する火星版COMPACT AGRICULTURE構想を発表しました。

人類にとって必要不可欠な食。異常気象や人口増加による食の問題を解決し、サステナブルな未来を拓くため、大林組の挑戦は続きます。

大林組が2019年に発表した
COMPACT AGRICULTURE構想
(季刊大林「COMPACT AGRICULTURE」構想)

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