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おおばや氏とぼく
「出会い」篇

おおばや氏とぼく「出会い」篇

とある夜の街にて。道を歩いていた「ぼく」が、建物にもたれかかって泣いている謎の男(佐藤健さん)を発見します。「そうかそうか、頑張ったんだね、君も」とブツブツつぶやいている男に、「なぜ、泣いてるんです?」と尋ねる「ぼく」。すると、その男は「ぼく」に向き合い、「建物の気持ちになってるんです」と静かに答えます。「それが彼との出会い」という「ぼく」のナレーションに続いて、ベンチに座って会話する二人。「こう見えて私、130歳なんです」と年齢を明かす男に、「ぼく」は「冗談は笑えないけど」と心の中でつぶやきます。

夜風に吹かれて、川沿いの道を歩きながら「火星に大きな街をつくりたいです」と語る男に、「夢はでっかい」と感心している「ぼく」。すると、心の声が聞こえたのか、男が突然振り返って「夢じゃないですよ」と否定します。驚いている「ぼく」に、空を見上げるように促すと、二人の周りに火星の居住計画(マースハビテーション)の設計図がアニメーションで浮かび上がります。

再び現実に戻り、「でしょ」と「ぼく」を見つめる男。そこへ「おおばや氏(130歳?)」というタイトルが重なり、なんだか楽しそうな「ぼく」と男のツーショットに、「彼の名前はおおばや氏。なんかおもしろいこと起きそうだ」というナレーションが入ります。

MARS HABITATION
火星居住計画

「火星居住計画」

今、世界的な盛り上がりを見せている火星探査。いつか、人類が当たり前のように火星で暮らす時代がやって来るかもしれません。そんな未来を見据えて、私たち大林組は「マース・ハビテーション - 火星居住計画」を約30年前から構想・研究しています。

火星に住む技術

コールドプレスで製造したブロック

火星の暮らしにも建物は必要です。問題は材料。地球から持っていくのは、あまりにコストがかかります。そこで大林組は、構想発表当時から開発を進めてきた火星の土を使って資材をつくる地産地消型の製造方法を2018年にJAXAと共同開発。常温のまま高い圧力をかけて土を押し固める「コールドプレス」という手法で、建築ブロックを製造します。大気の密度が地球の約100分の1の火星で製作すると強度も高まります。また、重力は地球の約3分の1なので、この資材で十分頑丈な建物を造ることができるのです。

コールドプレスで製造したブロック

建物と並んで大事なのは、食料。そのままで植物が育つ環境ではありませんが、火星にも日が差し、風が吹きます。大林組は2019年に、宇宙でも食料生産を可能にする「循環型農業」を提案しています。食料生産に必要なエネルギーと、炭素や窒素、リン、カリウムといった物質を、ほぼすべて循環させます。さらに、完全自動化された施設で効率的に栽培し、データに基づいて必要な量だけを提供。食料の廃棄も抑えます。

火星を第二の地球へ

かつて火星には厚い大気と海があったと言われ、生命が存在した可能性もあります。しかし、現在では大気は薄く、海も失われてしまいました。遠い未来、テラフォーミング(地球化)で厚い大気をつくり出すことができれば、地表の温度が上がり氷が溶けて、もう一度海をつくることができます。さらに呼吸可能な大気にすることで、人類は、宇宙服なしで火星を歩き回れるようになるかもしれません。それはいわば、人類史上最大の土木工事。来るべき宇宙時代に向けて、大林組は新たな領域を拓いていきます。

火星の居住施設(「COMPACT AGRICULTURE」構想 火星タイプ)

Colonies on the surface of the MARS(The “COMPACT AGRICULTURE”concept. MARS type)

大林組が1990年に発表した火星居住計画
(季刊大林「マース・ハビテーション1」構想)

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