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おおばや氏とぼく
「光合成する建築」篇

おおばや氏とぼく「光合成する建築」篇

観葉植物の買い物に来た「ぼく」は、お店に「おおばや氏」(佐藤健さん)がいることに気がつき、声をかけます。

すると、「おおばや氏」が「植物って偉大ですよね」と語りかけてきます。植物を手に取りながら、「僕たちも植物のように『光合成』できたらいいのに」と続けて語る「おおばや氏」の言葉を聞き、「ぼく」は自分たちが緑色になって気持ちよく太陽の光を浴びながら『光合成』をしている姿を想像します。

「面白いけど、違います」と「おおばや氏」が言いながら、カバンからスケッチブックを取り出します。スケッチブックに描かれたイラストを「ぼく」に見せながら、「おおばや氏」は「例えば、光合成で発電する建築」と言い「光合成建築(※1)構想」を提案します。「おおばや氏」の提案を聞き、「ぼく」は「ですよね」と即座に同意します。

シーンは変わり、「おおばや氏」は緑色をしたパネルの『新規光バイオ燃料電池(※2)』を熱心に見つめています。そこに「おおばや氏(130歳?)」というタイトルと、「彼の名前はおおばや氏。グリーンエネルギーに熱心です」というナレーションが入ります。企業ロゴと「つくるを拓く」というナレーションの後には、「おおばや氏」がお店から大きなサボテンを抱えて持って帰ろうとします。

※1 光合成建築
摂南大学理工学部住環境デザイン学科・川上比奈子教授と生命科学科・松尾康光教授による融合研究摂南大学ウェブサイト「光合成建築」 https://www.setsunan.ac.jp/~psarchit/

※2 新規光バイオ燃料電池
植物に含まれる葉緑体を利用し、光エネルギーを電気エネルギーに変換する機能を有し、再生可能で環境調和型素材から構成される光バイオ燃料電池

PHOTOSYNTHETIC ARCHITECTURE
光合成建築構想

PHOTOSYNTHETIC ARCHITECTUR 「光合成建築構想」

もしも、人間が光合成しながら暮らすことができたら。そんな夢のような話が、CO2を出さないグリーンエネルギーと建築の融合でかなうかもしれません。建築が植物のように太陽光からエネルギーを生み出す。それが「光合成建築」です。

光合成する建築?

現在日本では、エネルギーを大規模な発電所でつくりそれぞれの街へと供給しています。しかし防災面から見ても、これからはそれぞれの街で発電しその街の中で使う、エネルギーの地産地消が一般的になっていくと考えられています。
「光合成建築」は、その最たる考え方のひとつです。植物が光合成をするように、太陽光からそこで使われるエネルギーをつくる建築。それには、「光バイオ燃料電池」と呼ばれる新たな燃料電池が使われます。光バイオ燃料電池は植物に含まれる葉緑体を利用した電池で、葉緑体の光合成によって生み出された水素からエネルギーをつくります。

大林組が摂南大学と共同で行っている
光合成パネル実験

「光合成建築」最大の特徴は、この光バイオ燃料電池が建築の一部として機能することです。太陽光電池などの燃料電池は、建築とは別に後から取り付けるのが一般的です。しかし「光合成建築」は、窓や壁、屋根自体を燃料電池と置き換えてしまう画期的な考え方です。これにより効率的にエネルギーを生み出すことができるのです。

大林組が摂南大学と共同で行っている
光合成パネル実験

大林組では、摂南大学(川上比奈子教授・松尾康光教授)と共同で植物から葉緑体の一部を取り出して光合成を行うパネルを検証しており、2022年夏から実証実験を開始しています。廃棄される野菜や伐採樹木の葉から抽出した葉緑体を活用できれば、循環型社会に求められる建築により近づきます。

「建築を建てる」から「建築を植える」へ

植物から抽出した葉緑体を活用する「光合成建築」は、植物本来の緑色を持ち自然環境や景観との調和も期待されます。また光合成が行えるよう光が透過できる素材を使うため、美しい光が差し込む空間を生み出すことができます。
電気のない山奥でも、無理なくエネルギーを使える暮らしを。植物の少ない街中でも、緑を身近に感じるエコな暮らしを。建築を建てるのではなく、まるで植えるように生み出す未来を、大林組は今日も模索しています。

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