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おおばや氏とぼく
「遠隔ものづくり」篇

おおばや氏とぼく「遠隔ものづくり」篇

「ぼく」は、「ぼく」のおじいさんと「おおばや氏」(佐藤健さん)の3人で、縁側でアルバムを見ています。

「ぼく」が「おおばや氏」に、おじいさんが昔は有名な左官職人だったことを写真と一緒に明かします。すると、「おおばや氏」はおじいさんに、今でも仕事を続けているのか尋ねます。おじいさんは「腰を痛めてからは、もう。気持ちはまだまだ現役なんですけどねぇ」と残念そうに答えます。

それを聞いた「おおばや氏」は、「大丈夫です。気持ちさえあれば」と言いながら、独特な形をした眼鏡を取り出します。おじいさんが眼鏡をかけると、機械の起動音とともに、目の前には「熊本城」の映像が映し出され、おじいさんは思わず驚きの声を上げます。

「遠隔操作が進化すれば、もっと自由にものづくりができるはず」という「おおばや氏」の言葉とともに、大林組の「ロボティクスコンストラクション構想」で実現する、ドローンを使った遠隔操作によって、おじいさんは、縁側にいながら熊本城の左官仕上げを行います。それをみた「ぼく」は「じいちゃん、現役に戻ってる」とうれしそうにつぶやきます。

おじいさんの左官作業を見守る「おおばや氏」の横に「おおばや氏(130歳?)」というタイトルが表示され、シーンは変わります。左官道具を持ったドローンを見つめる「おおばや氏」とともに「彼の名前はおおばや氏。ロボティクスに夢中です」というナレーションが入ります。企業ロゴと「つくるを拓く」というナレーションの後には、おじいさんに「君たちも」と言われ、「もっと力を抜いて」と職人らしいアドバイスをもらいながら、3人で一緒に遠隔操作で左官仕上げを行います。

ROBOTICS CONSTRUCTION
ロボティクスコンストラクション構想

ROBOTICS CONSTRUCTION 「ロボティクスコンストラクション構想」

持続可能な建設を、ロボットと一緒に実現する。人と機械が助け合えば、これまで以上に高度な施工が可能になります。デジタルの力で、一人ひとりのものづくりをもっと自由に。それが「ロボティクスコンストラクション」です。

人とロボットによるサステナブルな建設

ロボティクスコンストラクションは、デジタル技術を活用して人と機械が効率的に作業を分担することで、ものづくりをより自由に、高度にする「新しい建設のかたち」です。現場に赴いて行っていた単純作業を機械に任せることで、人は考え、判断し、新たな価値創出に集中できます。施工が効率化されれば労働時間の削減や人手不足の解消につながり、さらには環境負荷も軽減されるため、「地球・社会・人」にとってサステナブルなものづくりが可能になります。

ロボティクスコンストラクションには、大きく三つの要素が関わり合います。一つめは、作業の機械化です。危険が伴う作業や単純作業を機械に任せ、人はより高い技術力や創造力を要する作業に専念します。安全で効率が良いだけでなく、働きがいのある職場づくりを実現します。

二つめは、機械操作の遠隔化、自動・自律化です。リアルタイムでの遠隔作業や機械の自動・自律運転により、作業現場に行くことのできない子育てや介護中の方、障がいのある方や海外に在住の方など、あらゆる人がものづくりに参加できます。さらに熟練した職人の技をデータ化し機械に記憶させれば、技術の伝承や活用も可能です。

福島県飯舘村における建設機械の自動・自律運転、超遠隔操作の現場実証

三つめは、建設プロセスのデジタル化です。建設現場のフィジカル空間の情報をデータ化し、同様の空間をサイバー空間上に構築。変化する周辺環境に合わせて施工データの収集や解析、建設機械などの動きを独自のアプリケーションで計画、制御します。進行管理や不具合の確認まで、効率的に行うことができます。

現場の稼働状況をリアルタイムに反映する4D施工管理支援システム

地球の裏側まで技術を届ける

ロボティクスコンストラクションを支える要素の一つ、遠隔操作。実現するには高い施工技術を忠実に、リアルタイムに現場に届けなければなりません。そこで必要となるのが、高速通信技術や空間認識技術です。硬さや柔らかさ、弾力といった、従来の機械には取り入れていなかった触覚などを新たに採用することで、地球の裏側にまで、正確にものづくりの技を届けることが可能になります。

モノの感触を感じながら力加減ができる技術
「リアルハプティクス」を活用した建設技能作業の再現

ロボティクスの力を借りて、人の力がより効率良く活かせるように。大林組は新しい建設のかたちを模索しています。

「ロボティクスコンストラクション」
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