トンネルをつくる人たち Tunnel Construction Professionals

シールドトンネル編

広島高速5号線JV工事事務所 主任 鳴滝 衛

広島高速5号線JV工事事務所 主任鳴滝 衛

「チームワークを常に意識」

滞りなく工事を進めるために

2011年に初めてシールド工事に携わり、メガソーラー発電所の建設やジャンクション建設における連壁工事などを経て、今回が4本目のシールド工事となります。
現場では現在、掘進管理、機器のメンテナンスや資材の管理を行っています。

本工事では大口径シールド機を使用しているため、取り付けられているディスクカッターの数も多くなっています。また、堅硬な岩盤を掘進するためディスクカッターに大きな摩耗が発生し、数多くのディスクカッターを交換する必要があります。その交換タイミングを計るにあたっては緻密な予測をもとにした計画性と実作業においては厳格な施工管理が求められます。
加えて、海外製のシールド機であることから不具合が生じた際のやり取りも英語での対応となるほか、先方に連絡をとる際には時差も考慮する必要があります。そのような事態がなるべく起きないよう、事前に掘進管理モニターの数値を見ながらデータをチェックし、不具合の発生を未然に防ぐよう心がけています。

一方、資材管理の仕事で大きなウェイトを占めているのは排泥管の点検、交換です。排泥管が摩耗により穴が開いてしまうなどの不具合があると掘進作業が滞り、作業員の手を止めてしまうことになるので、こちらもしっかりと予測し、計画的に交換できるよう資材を手配しています。

広島高速5号線JV工事事務所 主任 鳴滝 衛
ちょっとしたコミュニケーションで雰囲気のいい現場に

現場ではそれぞれに担当する仕事があり、自身に与えられたポジションでベストを尽くすのは当然ですが、さらにお互いに助け合うことでチームとしてのパフォーマンスがより高められると考えています。そのために私は普段からコミュニケーションをとる機会を多くするように意識しています。

たとえば、職長を見かけた際には挨拶プラス一言の声がけをして、休憩所でもなるべく多くの人と話すようにしています。また、最近では若い人を中心に参加者を募ってフットサルも始めました。コミュニケーションが活発だと自然と雰囲気の良い現場となるので、ぜひこれからも続けていこうと思っています。

生活者の一人としても完成の喜びを味わいたい

この広島高速5号線の工事は、これまでに関わった中で最も長い期間の工事となっています。この工事の間、プライベートでは結婚をし、子どもが生まれ、家を購入しました。この地への思い入れは日に日に増していっています。
今後、このまま無事故無災害を続けたいという工事関係者の立場とともに、完成した際には地域に暮らす住民の一人として家族と一緒に利便性を実感してみたいと思っています。