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解説

幕張新都心に誕生した多目的インテリジェントビル

キヤノンMJ幕張ビルは、キヤノン販売(現、キヤノンマーケティングジャパン)の本社ビルとして幕張新都心に建設された。本社機能、開発センターの機能に加え、研修、宿泊施設なども併設し、将来の情報通信環境の変化や電気容量の増大、レイアウト変更にも対応できるよう設計されている。施設は、高層棟(26階)と低層棟(4階)からなり、低層棟には約1,000人収容の大ホールを備えている。

掘削面積が約6,000㎡に及ぶ地下工事を効率的に進めるために、高層棟では地下外周部の連続地中壁を構築し、南面で自立式のスーパーリブウォール、東西面で一方向二段切梁を架けた。低層棟ではテノコラム自立山留め壁によって切梁をなくしたことで、地下工事を容易に進めることができた。連続地中壁は高層棟の基礎杭にも採用され、地震時における液状化現象を防止するように設計されている。

1994年2月、予定工期を約1ヵ月短縮して竣工し、オープニングイベントには3日間で約2万人の招待客が訪れた。現在、同ビルはキヤノンマーケティングジャパン幕張事業所となっている。

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