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  • OAPタワーズ(オフィス棟、ホテル棟、アネックス棟)
  • レジデンスタワー東館
  • レジデンスタワー西館

解説

快適な「職・住・憩」の空間を実現した大型プロジェクト

OAP 大阪アメニティパークは、大阪市北区の旧三菱金属工場跡地を中心とした約7haの敷地に快適で魅力ある街づくりをめざした大型プロジェクトである。39階建てのインテリジェントビル、帝国ホテル大阪、2棟の高層集合住宅などで構成され、快適な「職・住・憩」の空間を実現している。

工事はまず、超高層オフィス、ホテル、ホテルアネックスの3棟から始まった。延床面積は25万㎡を超え、工事量は山留めOWS壁が3.8万㎡、場所打ち杭が560本、掘削土量が50万㎥、本体鉄骨が6万t、コンクリートが27万㎥という、西日本最大級の大規模な工事であった。施工面で特記すべきことは、現場内に生コンプラントを設置して全量の約80%のコンクリートを供給したことが挙げられる。生コン用骨材の搬入には、工場跡地の既設桟橋を利用。掘削残土の搬出を一部船積みとしたことと合わせて、工事資材搬入出車両台数の減少につながった。鉄骨建て方では、ユニットフロア工法の採用により揚重の効率化と高所作業の低減を図るとともに、鉄骨の現場溶接の一部に溶接ロボットを使用した。カーテンウォールの取付けには、当社が開発した吊り荷の旋回防止装置「ジャピタス」を採用した。

着工から43ヵ月、1996年1月31日、3棟の竣工式を迎え、3月15日には帝国ホテル大阪とOAPプラザがグランドオープンした。

1998年3月にはOAPレジデンスタワー東館、2000年12月には同西館が竣工した。

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