吊荷旋回制御装置「ジャピタス」

クレーンにおける強風による資材の旋回をストップ

建設工事では鉄骨やカーテンウォールなどさまざまな資材をタワークレーンを用いて、揚重し、取り付ける作業が行われています。しかし、風の影響やクレーンの動きに伴う慣性力によって、吊荷が旋回することが多くあり、安全面や作業効率の改善が求められています。
吊荷旋回制御装置「ジャピタス」は、ジャイロ効果によって発生する高出力の旋回モーメントを吊荷の旋回駆動に初めて応用したもので、無線遠隔操作により吊荷の旋回を制御でき、目的の位置で正確に静止させられます。また、ジャイロの制振効果を利用することで、風などの外乱に抵抗して吊荷を一方向に自動で姿勢保持することが可能です。
吊荷の定格極モーメントに合わせて機種を選択することで、小さな資材から大きな構造物まで吊荷の制御が実現できます。

特長・効果

1.簡単な操作

●手持ちのオン・オフスイッチによる遠隔無線操作器を用いて簡単に操作できます。
●遠隔無線操作器の通信範囲は100mで、地上および作業階で使い分けられます。
●自動保持モードでは、角度センサーをフィードバックし、吊荷を一定角度に保持できます。

2.素早い応答性

●吊荷は90度を15秒の速度で旋回させることができます。人が歩く速度に対応します。
●旋回制御の応答性が速く、1度単位で吊荷の位置決めが可能です。

3.経済的で静かな制御

●旋回駆動部の消費電力が小さいため、蓄電池が利用できます。
●稼働時の騒音は全く発生しません。
●蓄電池の夜間充電により、連日の使用が可能です。

4.作業効率と安全性の向上

●取付け作業や正確な位置決めが可能であり、作業効率が向上します。
●開口部内や狭い空間での吊荷の運搬作業に適しています。

5.多彩な用途

●吊荷の特徴に応じて2種類の機種を選択することができます(仕様を参照ください)。

ジャピタスの仕様
ジャピタスの仕様

工事実績

OAP(大阪アメニティパーク)
りんくうゲートタワービル
東京国際フォーラムガラス棟
品川インターシティ
大阪中之島合同庁舎
玉川ルネッサンスシティ サウスタワー、ノースタワー

「ジャピタス」は大林組の登録商標です。