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解説

新潟県初の大型PFI事業として建設された「国際規格」の屋内プール

当社がPFI事業として受注した県立長岡屋内総合プールは、国際規格に基づいた50mの競泳用プールや飛び込み用プールのメインプール、25mのサブプールなどを備え、3,000人の観客収容能力を持つ、県内最大規模の屋内プールである。上下に可動する床により水深を調整できるうえに、メインプールは水平にスライドする可動壁によって、2面に分割することも可能である。

緩やかなカーブを描く大屋根が本工事の最大の課題であった。長さ約130m、幅約60mで、積雪に耐えられる強度を持たせるために、総重量は約1,800tにも及ぶ。屋根梁は100mのキールトラスとそれに直交するメイントラスからなる構造となっている。屋根梁の組み立ては、施設中央に6本のベント支柱を一列に設置し、ベント上にまずジャッキを介してキールトラスを仮受けし、これに直交するメイントラスを架け、組み立て完了後、集中管理方式によるジャッキダウンを行った。2007年7月、鉄骨組み立て中、新潟県中越沖地震が発生し、現場も強い揺れに襲われたが、作業員にケガはなく、建物や鉄骨にも被害はなかった。

2008年7月、本工事は震災復興のシンボル事業として無事完成。8月にはネーミングライツにより、「ダイエープロビスフェニックスプール」として正式オープンし、2009年の新潟国体では、競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミングの会場として利用された。

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