CS処分場の内部環境監視システム

クローズドシステム処分場における安全な内部作業環境の維持

クローズドシステム処分場は、埋立地を屋根で覆うため降雨などの気象条件をコントロールすることが可能であり、人工散水により廃棄物の安定化促進を可能とした処分場です。しかしながら、クローズドシステム処分場は閉鎖空間となるため、廃棄物から発生するガスや臭気などから作業員の安全を確保することが必要となります。
クローズドシステム処分場の内部環境監視システムは、埋立廃棄物から発生する悪臭ガスや可燃性ガスを上下移動可能なガス検知システムなどにより内部環境を監視するとともに、自動で関連設備が稼働し内部環境を改善するシステムです。

特長・効果

1.閉鎖空間の安全性を常時監視

●閉鎖空間のガス濃度を連続して計測できるため、安全性を常時監視できます。
●進入警告灯の表示により内部が安全かどうかを進入口で目視確認できます。

2.安全な内部作業環境を維持

●ガス濃度が基準値を超えると直ちに換気設備や消臭設備が自動的に作動し、基準値以下になるまで継続されるため、常時安全な作業環境を維持できます。

3.遠方からの常時監視

●監視カメラで表示した内部の作業状況を遠方の管理事務所で監視できます。
●監視システムで表示したガス濃度値を電話回線により遠方の管理事務所で確認できます。

4.廃棄物の埋立て進捗に合わせた常時監視

●上下移動可能なガス検知システムなどを導入することにより、廃棄物の埋立ての進捗に合わせた常時監視ができます。

5.容易な管理とローコスト化

●測定個所ごとに検知器を多数設置してそれぞれ測定する従来の方法に比べ、測定個所ごとにガスを切り替えながら吸引できるため、管理が容易となり、検知器の数を大幅に減らすことができます。