クエイクマッパー(QUAKE MAPPER)

GISを用いた地震被害予測システム

本技術は、地理情報システム(Geographic Information System)に地盤、活断層、歴史地震、建物などのデータを組み込み、地震被害をシミュレーションするものです。任意の地震の震源位置と規模を入力することで、地表面最大加速度の分布、液状化危険度の分布、建物の被害度を予測します。予測結果は、デジタル地図上にわかりやすく表示されます。被害予測結果に重要構造物や住民データを重ねることで、事前の危機管理などに利用できます。平常時には、建築物の周辺で想定される地震から、リスクマネジメントに活用することで、日常的に活用されるシステムとして構築することが可能です。同様のシステムを「クエイクマッパー(Quake Mapper)」という名称で外販しており、英語版はマニラ首都圏における地震被害予測の統合化システムとして採用されています。

特長・効果

1.震源は歴史地震や活断層マップから選べるほか、任意の震源を設定することや任意に活断層を作成することができます。

2.被害予測結果はデジタル地図上にビジュアルに表現されるため、理解しやすく、プレゼンテーション資料に役立ちます。

3.デジタル地図は、最も詳しいものは住宅地図まで表示することができるため、詳細な危機管理が可能です。

4.パソコン単体で動作するため、可搬性に富んでいます。

地震被害予測システムの流れ
地震被害予測システムの流れ
震源の入力(位置、規模、深さ)
施工物件、工事事務所、従業員データ
震度分布と建物被害度の推定
液状化危険度の判定
QuakeMapper(本システムの外販用)
「QUAKE MAPPER」は大林組の登録商標です。