BCP対策選定支援システム

復旧工程のクリティカル・パス特定と対策の復旧時間短縮効果算定

企業のBCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)策定においては、想定する災害に対するRTO(目標復旧時間: Recovery Time Objective)を設定し、予想される被災程度を考慮したうえで、RTO内に重要業務が復旧可能かどうかを定量的に把握する必要があります。
このシステムでは、プロジェクト管理手法であるPERT(Program Evaluation and Review Technique)を用いて、重要業務に影響する個々の復旧作業時間から全体の復旧時間を定量的に予測するとともに、予測される復旧時間が RTO を満足しない場合は、復旧時間短縮のために対策を行うべき個所を提示します。BCPの継続的改善に役立つ最適な対策個所を特定することで、より実効的なBCPの策定に役立てることができます。また、対策を行った場合の復旧時間短縮効果を算定し、複数の対策案の中から最適な対策案を選択することが可能です。

特長・効果

1.復旧時間予測と効果的な対策個所(クリティカル・パス)の特定

●復旧時間を予測し、定めたRTO内に重要業務の復旧が可能かどうかを評価します。
●RTOを満足しない場合、復旧工程のクリティカル・パス※を特定し、対策の必要な個所を提示します。
●現在のRTOを満足する場合には、さらに高い目標に向けたRTO短縮可能性の提示が可能です。
※クリティカル・パス:その作業が遅延すると全体工程に影響の出る作業

2.復旧時間短縮効果の明示

●対策を行った場合の復旧時間短縮効果を明示します。
●複数の対策案でRTO短縮効果や費用を比較し、費用対効果の高い対策案を選択することが可能です。

3.費用対効果を考慮した最適な対策選定を支援

●RTOを実現できる効果的なBCP策定に向けて、多様な選択肢から最適な対策の選定が可能です。