ダブルカラム・ダンパー

鋼板を用いた横型制震装置

ダブルカラム・ダンパーはエネルギー吸収能力の大きい耐震要素(リンク)を架構の梁の一部に組み込み、その要素に地震エネルギーを計画的に集中させることによりダンパーの効果を発揮させて、建物の安全性の確保と居住性の向上を図る耐震・制震システムです。リンクには変形能力の優れた低降伏点鋼などを使用し、エネルギー吸収能力の増大を図ります。

特長・効果

1.目標性能の確保が容易です。

●架構の基本的な特性(固有周期)に影響を与えません。
●粘り強さと安定した復元力特性を持っています。
●大地震時の揺れを2/3程度に低減します。
●地震の後、リンクの被害が顕著な場合にはリンクの交換のみで建物の耐震性能を回復できます。
●リンクは地震の被害を推定するセンサーの役目もします。

2.コスト・パフォーマンスが優れています。

●低コストでメンテナンスフリーの装置です。
●地震入力を低減し、柱・梁の断面が縮小できます。

3.適用範囲が広い装置です。

●低層建物から超高層建物まで使用できます。

大地震後のリンクの変形
大地震後のリンクの変形
「ダブルカラム・ダンパー」は大林組の登録商標です。