地震動予測シミュレーション
深層地下構造を考慮した広域地盤の地震動評価
構造物の耐震設計において、外力となる入力地震動の評価は重要な項目です。特に、阪神・淡路大震災以降は、耐震設計に際して震源断層・活断層・地盤の不整形性などの深部地下構造を考慮することの重要性が指摘されています。地震動予測シミュレーションでは、深層地盤の不整形性を平野規模の広い地域でモデル化して数値解析することにより、地震基盤から工学的基盤までの地震動をシミュレーションします。このシミュレーション技術と震源からの地震基盤入力、表層地盤の増幅特性を組み合わせることで、高精度な地震動評価が可能となります。
特長・効果
1.深層地下構造までを考慮した高精度な入力地震動
●従来の設計用入力地震動が地下数十m程度の表層地盤の影響のみを考慮していたのに比べ、深層地下構造までを考慮することでより高精度な入力の設定が可能になります。
2.地域固有の地盤条件を考慮した地震動評価
●地下の不整形構造のような、地域固有の地盤条件を考慮した信頼性の高い地震動評価ができます。
3.広域な範囲における地震動評価
●建設サイトのみでなく、都市単位などの広域な範囲における地震動評価も可能です。