免震用多段型摩擦ダンパー
大容量で水平2方向対応型のダンパー
多段型摩擦ダンパーでは、加圧板とアーム板を交互に積み重ねてボルトで締め付けます。加圧板側には産業機械用の特殊樹脂製ブレーキパッドが埋め込まれ、アーム板側にはステンレス薄板が貼り付けられており、アーム板が移動するとブレーキパッドとステンレス薄板の摺動面に摩擦力が生じます。摩擦力の大きさは押し付け力に比例しますが、ボルトの締付け力(=押し付け力)を適切に管理することにより安定した摩擦力が得られます。「大容量化」が可能で、水平2方向の地震の揺れに対しても安定した性能を発揮します。締付けボルトを緩めると摩擦が解除できるので、大地震後に免震層に生じた残留変形を元に戻すことも簡単です。基本的にはメンテナンスフリーですが、万一パーツが損傷してもそのパーツだけを交換することができます。単位減衰力当たりの価格も比較的安価です。