躯体蓄熱空調システム

躯体への蓄熱で熱負荷を夜間に移行

安価な夜間電力を利用して夜間に躯体(主にコンクリートスラブ)に蓄熱し、昼間の空調運転時に躯体からの放熱分だけ熱負荷を削減できる空調システムです。躯体に蓄熱する方法は、①天井裏空間でコンクリートスラブ下面に空気を吹き付ける、②床吹出し空調を利用して二重床内に空気を循環する、などがあります。

①天井裏空間でコンクリートスラブ下面に吹き付ける躯体蓄熱空調システム

夜間(蓄熱運転時)
夜間(蓄熱運転時)
昼間(空調運転時)
昼間(空調運転時)

②床吹出し空調を利用した躯体蓄熱空調システム

夜間(蓄熱運転時)
夜間(蓄熱運転時)
昼間(空調運転時)
昼間(空調運転時)

特長・効果

1.昼間の熱負荷を安価な夜間電力利用に置き換えて処理することにより、電力量料金を削減します。

2.昼間の熱負荷ピーク値の低減により、空調機・熱源容量の削減と電気基本料金を削減します。

3.水蓄熱または氷蓄熱を計画している場合は躯体で代替することにより、蓄熱槽容量を削減します。

4.床面または天井面からの放射効果により、快適性が向上します。