数値都市気候モデル「Appias(アッピアス)」

都市街区内の気流と温度の予測システム

数値都市気候モデル「Appias(アッピアス)」 は、建物周りの屋外熱環境を予測するためのシステムです。建物形状と気象データを基に、表面温度、気温、風向、風速、湿度分布を求めます。個々の建物から街区全体まで、さまざまなスケールの現象に対応が可能です。例えば壁面緑化や湿潤舗装、あるいはミスト散布によるヒートアイランド対策効果の確認が行えます。

夏季正午の壁面温度分布(対策後)
夏季正午の壁面温度分布(対策後)
夏季正午の気温分布(対策後:地上1.5m)
夏季正午の気温分布(対策後:地上1.5m)
壁面物性の指定
壁面物性の指定
正午の壁面温度分布(対策前)
正午の壁面温度分布(対策前)
正午の気温分布(対策前)
正午の気温分布(対策前)

Ⓒ2011 ZENRIN CO., LTD. (Z09KA 第039号)

特長・効果

1.Appiasの構成

●100km程度の領域を対象としたAppias Meso、10km程度の都市域を対象としたAppias-M、そして1km程度の街区を対象としたAppias-Eの3段階のモデルで構成されています。

2.解析モデルの概要

●Appias Mesoは国土数値情報と気象庁GPVデータを用いた、メソスケールの気象解析です。
●Appias-Mは都市キャノピーを考慮した広域の解析で、Appias Mesoと同じ境界条件を使用します。
●街区を対象としたAppias-Eの解析では、「Thermo Render(サーモレンダー)」による放射熱環境解析結果を取り込みます。また両者間で解析モデルを共有します。
●Appias-Eでは、樹木キャノピーからの水蒸気蒸散やミスト散布による冷却効果が見られます。空調室外機などからの人工廃熱の影響を扱えます。

「アッピアス」「Appias」は大林組の登録商標です。