高強度材料を用いた高層RC建物の設計法

高強度コンクリート、高強度鉄筋を用いた高性能RC部材の設計

使用材料の高強度化と構造性能の向上をめざして部材の開発を行い、これまでの限界を超えた、建物の超高層化を可能にしました。対象範囲は、建築物高さ200m程度まで、地上階数60階程度までで、構造種別は、場所打ちおよびプレキャスト部材を用いた鉄筋コンクリート構造です。
また、性能規定型の設計ガイドラインを作成しており、地震規模に応じた設計が可能となっています。

部材実験の例
部材実験の例

特長・効果

1.構造体に高強度コンクリートと高強度鉄筋を用いることで、建築物の超高層化と部材断面の縮小化を実現

2.鉄筋コンクリート柱の周囲を鋼板で拘束することにより、強度と靱性が大幅にアップ

3.各種部材設計式を取揃えています

4.性能規定型設計ガイドラインの特長

●建設地域の歴史地震、サイト特性から決定する各種レベルの地震動(使用限界・設計限界・終局限界の地震動)に対して、建物の目標性能を具体的に示し、それに対応した損傷レベルとなるよう設計します。
●立体フレームモデルによる静的増分解析ならびに地震応答解析を行い、部材レベルの精密な設計を行います。

FEM解析による性能評価例(実験結果との比較)
FEM解析による性能評価例(実験結果との比較)