超高強度コンクリート

超高強度コンクリートの調合設計・製造技術

超高強度コンクリートは、鉄筋コンクリート造建築物の高層化、柱や梁部材のスリム化、大スパン化を可能とし、設計の自由度を高めます。材料の選定、調合検討により、設計基準強度100N/㎟から最高160N/㎟までの超高強度コンクリートを市中生コン工場から製造、出荷し、現場施工を可能にしています。また、新しい混和材「ジルコニア起源シリカフューム」と特殊骨材を組み合わせ、実強度200N/㎟(設計基準強度180N/㎟程度)の超高強度コンクリートの製造も可能にしました。これらの技術によって、剛性が高く、耐震性、耐風性にも優れた高さ300mクラスの超高層ビルの建設を可能にしました。

特長・効果

1.材料選定・調合選定のノウハウ

●目標とする設計基準強度に最適な材料(セメント、骨材)、調合を選定します。
●骨材として厳選した安山岩、硬質砂岩などの砕石・砕砂を使用します。

2.良好な施工性

●従来のシリカフュームに比べて粒度の大きい、「ジルコニア起源シリカ質微粉末」を採用します。
●従来のシリカフュームを使用したコンクリートよりも高性能減水剤の使用量を低減できるので、コストダウンも可能です。

3.優れた耐久性、耐火性

●中性化、凍結融解抵抗性などの耐久性が、たいへん優れています。
●設計基準強度120N/㎟以上では、石灰系膨張材を採用し、自己収縮ひずみ低減対策も万全です。
●設計基準強度ごとに最適な有機繊維の使用量を定めており、火災時のかぶりコンクリートの爆裂対策も万全です。

4.設計基準強度100N/㎟以上の実績

●全国で10のレディーミクストコンクリート工場と共同で、設計基準強度100N/㎟以上の大臣認定を取得しています。