デュアル・フレーム・システム(DFS)

二重構造による連結制振構造システム

1つの建物の中に独立した2つの構造体(心棒、超高層住宅棟)を、制振装置(ダンパー)で連結する制振構造システムです。硬い心棒と超高層の柔らかい住宅棟をダンパーでつなぐことで、お互いの揺れをさらに小さくすることができます。

特長・効果

1.高い耐震性能

●地震や強風を受けると硬い心棒と柔らかい超高層住宅棟は、揺れやすさが違うため、変形の差が生じます。2つの構造体の間にダンパーを設け、この大きな変形差を利用することによって、ダンパーの負担エネルギーが大きくなり、構造体(住宅棟)の地震力の負担が小さくなります。

2.柱や梁のない広い居住空間の創出

●高い制振効果により住宅棟を構成する柱や梁にかかる力が小さくなるため、住戸内が柱・梁のない広い居住空間となり、自由な平面プランニングが可能となります。

3.立体駐車場の遮音性能が向上

●騒音源となる立体駐車場を、中央部の鉄筋コンクリート造壁で囲まれた内部に配置し、住宅棟とすきまを開けることで住宅への騒音・振動を遮断することが可能となります。

「デュアル フレーム システム」「DFS」は大林組の登録商標です。