PCa梁「スラビーム」工法

PCa異強度コンクリート合成梁工法

スラビーム工法とは、高層建物のPCa化工法において、PCa梁には高強度コンクリートを使用し、現場打設する梁上部部分（トップコンクリート）には床スラブに必要な普通強度コンクリートを使用して、梁部材を構築する工法です。
これまでのPCa化工法では、ハーフPCa化した大梁の上端床スラブ部分は、梁に必要とされる高強度コンクリートを使います。そのため、床スラブに必要以上の高強度コンクリートを使用したり、梁上部とスラブ部分とに異種強度コンクリートの打ち分けを行ったりしてきました。本工法を採用すれば、現場打設部分には、床に必要とされる程度の普通強度コンクリートを用い、梁上部とPCa部分を異種強度として大梁を構築することができます。

特長・効果

１．コストダウン

●現場打設するコンクリートに、必要以上の高強度材料を使用しなくてすむため、従来に比べ、材料費を削減できます。

２．工期短縮

●床スラブに、普通強度コンクリートを使うため、高強度コンクリートを用いた場合に比べ、スラブ天端押さえが容易になります。
●従来工法のような、打ち分け作業が必要なくなり、労務を軽減できます。

３．高品質・高信頼性

●床スラブに普通強度コンクリートを用いるため、高強度コンクリートを用いた場合に比べ、特別な処理をしなくても、収縮ひび割れなどが発生しにくくなり、床スラブの品質が向上します。