ハーフPCa版 サイクルスラブ工法

サイト製造の省力化床スラブ構工法

サイクルスラブは、工事現場内(サイト)で製造するハーフプレキャスト(半PCa)版です。支持梁で囲まれた大型1枚スラブの製造が可能なため、床スラブの型枠を省略した省力化構工法です。また、界面のせん断力伝達方法は、市販の半PCa版のようなトラス筋ではなく、凹凸コッターを使用します。 PCa版の製造効率を高めるため、真空脱水工法を利用して、そのコッターの早期除去を行います。

打込み後、コッター枠を設置している状況
打込み後、コッター枠を設置している状況

特長・効果

1.大型版(1枚版)のサイト製造が可能

●運搬上の制約を受けないため、支持梁で囲まれた大型版の製造が可能です。
●大型化のため、版同士のジョイントも少なく、施工が簡便です。
●広いベッドと仕切り型枠を使って、形状スパン寸法の変化にも対応できます。

2.トラス筋不要のコッターによるせん断力伝達

●市販の半PCa版のようなトラス筋によるせん断力伝達ではないため、コストダウンが可能です。
●専用のコッター成形ゴムを使用し、真空脱水工法を併用することで、ゴム敷込みと脱型をスムーズにできます。

3.工期短縮と品質の向上が可能

●サイト製造の半PCa版であるため、床スラブの型枠を省力化でき、工期短縮が図れます。
●製造ヤードを確保できる場合、PCa版を作り置きし、合理的な施工が可能です。

コッター詳細図の例
真空脱水の状況
真空脱水の状況
施工手順
施工手順