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解説

当社創業100年事業として最新技術を投入したプロジェクト

リバーサイド隅田は、当社が創業100年事業の一環として墨田区堤通に建設したもので、当社の最新技術を盛り込んだ複合施設である。

オフィス、共同住宅、当社独身寮、研修施設、レストランなどで構成し、地上33階のセントラルタワーは、完成時、墨田区で最も高い建物であった。総合設計制度の適用を受け、敷地の60%は公開空地として、水と緑をふんだんに取り入れた広場や遊歩道を整備した。

本建物の建設には多くの新規技術を採用した。高層棟、研修棟、独身寮、商業施設棟の地下は一体となっており、その外周山留めはOWS壁とし、地下外壁を兼ねた。さらにT字型にリブ壁を設けることで自立するスーパーリブ工法を初採用した。切梁が不要となるので地下掘削や躯体作業の効率化が図られ、工期短縮、コスト削減、安全性の向上に大きな効果が得られた。

セントラルタワー外装は超高強度コンクリートPC版で、その取り付けには、外部から吊り込むだけで位置決めと固定を可能にするワンタッチファスナーを採用し、作業の省力化に重要な役割を果たした。

独身寮の施工に当たっては、躯体作業の大半をロボット化した「ABCS」(全自動ビル建設システム)を初採用。延べ4,000人の見学者が訪れた。

完成したセントラルタワーの屋上にはアクティブ制振システム(「AVICS-1」)が設置されている。地震時、強風時に揺れをセンサーで感知し、制御用コンピュータで瞬時に解析、付加質量を挙動させることで、建物の揺れを最小に抑えている。またオフィスの空調や住宅部分の給湯および暖房の熱源として隅田川の河川水を利用する、「河川水利用形ガスエンジンヒートポンプ」が導入されている。

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