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解説

りんくうタウンのシンボルを建設

1996年8月に完成したりんくうゲートタワーは、関西国際空港の対岸に位置するりんくうタウンのシンボルとして計画されたもので、当時西日本一の高さ(256m)を誇るインテリジェントビルであった。施設はホテル、オフィス、国際会議場などで構成され、2階にはりんくうタウン駅への連絡通路が設けられている。

着工当初はりんくうタウンそのものが造成工事中で、用水や電力の供給が受けられず、職員・作業員の通勤、資機材の搬入出はすべて海上輸送となったが、造成工事の進捗とともに陸上輸送に切り替えた。

施工上の特徴としては、27階までのSRC造部分の普通型枠をFRP(繊維強化プラスチック)型枠および押出成形セメント板型枠に変更し外装パネルを先行取り付けすることにより施工の安全性を確保したこと、タワークレーン(4基)のポストを本体鉄骨から仮設サポートで支持することにより自立高さを増し、クライミング回数を減らして揚重能率と安全性を高めたことが挙げられる。さらに、揚重作業では当社が開発した旋回制御装置「ジャピタス」を採用し、作業効率を上げ、安全性を高めることができた。

こうした取り組みと日々の安全管理活動の結果、456万時間に及ぶ無災害記録を達成した。

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