写真

解説

国際都市・横浜のシンボルとなるホテルを建設

横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズは、当社が長年にわたって工事実績を積み上げてきた横浜駅西口に計画されたもので、国際都市・横浜の表玄関にふさわしい都市快適性と潤いのある街づくりをめざした西口再開発事業の中核プロジェクトである。

建物は、最上部、中高層部、低層部の3層構成で、ホテルらしい重厚な雰囲気を表現している。特に中高層部は、竪3連窓のアルミカーテンウォールとタイル打ち込みPC版とが調和し、端正で先進的なデザインとなっている。地下5、6階には地域冷暖房プラントが設置され、周辺施設への熱源供給を行っている。

施工上の課題は、軟弱地盤と不整形な敷地での深さ37mを超える掘削工事で、周辺の地盤沈下を防止し、横浜市営地下鉄などの近接構造物を保全することが求められた。そこで山留め壁は地中連続壁工法、地下躯体は逆打ち工法を採用し、山留めの変形量を最小限に抑えた。さらに、既存建物の地下躯体が敷地境界いっぱいに構築されており、山留め壁や逆打ち支柱の工事の前にこれを除去する必要があったが、境界線の外側に営業中の地下街があることから低振動低騒音型の地中障害除去工法を採用した。狭いスペースでの工事に予想以上の日数を要したが、昼夜兼行の体制で予定通り山留め、逆打ち支柱の工程を消化した。掘削した土砂の搬出に新システムを採用。地下に設置したベルトコンベアと垂直ベルトコンベアを利用して地上に搬出し、建屋の外部でダンプに積み込むことにより、地上作業と地下作業を並行して進めることができた。

地図