ハイブリッド制振装置「AVICS-2」

建物等のあらゆる揺れに対応する振動制御システム

中小地震や強風による超高層ビルやタワーなどの揺れを抑制・吸収し、主として居住性の向上を図るシステムです。システムの基本構成要素は、制振装置本体(付加マス・駆動部)、制御コンピュータ、センサーなどで、さらに装置本体は建物上層階に設置されたTMD(パッシブ装置:Tuned Mass Damper)とその上に搭載したAMD(アクティブ装置:Active Mass Damper)とから構成されています。
このシステムには最先端の最適制御アルゴリズムを用いています。地震動や建物の揺れをセンサーが感知すると、制御コンピュータはその情報を瞬時に解析・判断し、建物の揺れが最小となる動作指令を駆動部に出力します。付加マスはその出力指令通りに挙動し、結果、時々刻々の建物の揺れは抑制・吸収されます。

※ AVICS:Active Vibration Control Systemの略

制御装置本体
制御装置本体

特長・効果

1.優れた制振効果

●強風や中小地震による揺れを30%(1/3)程度まで低減します。
●長周期地震動による後揺れを抑制します。
●あらゆる外力に対して、装置容量内で常に最大限の制振効果を発揮する制御アルゴリズムを使用します。

2.ランニングコストの低減

●外力レベルに応じて、パッシブ(TMD)からハイブリッド(TMD+AMD)へ滑らかに移行します。

3.多モード制御を実現

●複数の振動モード(水平振動+ねじれ振動)を同時に抑制する制御が可能です。

4.幅広い周期調整機能を保有

●竣工時だけでなく、竣工後の経年変化(建物周期変動)にも同調可能なシステムです。

工事実績

品川インターシティ
横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(相鉄ビル〈旧:相鉄・髙島屋共同ビル〉)
電通本社ビル

「AVICS」は大林組の登録商標です。