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解説
赤い外装タイルと緑豊かな庭園が特徴的な超高層複合ビル
東京・三田にそびえる住友不動産三田ツインビル西館は、オフィスと高級賃貸マンションからなる超高層複合ビルである。ひときわ目を引く真っ赤な外装タイルは、赤い釉薬を用いたドイツ製のものを採用、ガラスカーテンウォールの黒い色と調和し、落ち着いた外観となっている。玄関ホールのガラススクリーン越しに広がる約1haの大庭園は、都心のビルであることを忘れさせる緑の空間を作り出している。敷地西側にあった高さ約17mの崖地を掘削残土で緩やかに盛土し、その上に植栽したものである。なだらかに丘陵風に設計された公開緑地は、一般の人々も周遊できるようになっている。
最大48時間の電源供給が可能な非常用発電機を備え、制振ブレースと鋼板制振壁により地震時の揺れと構造体の損傷を抑え、粘弾性制振ダンパーにより風による建物の揺れを軽減している。
地下掘削工事は既存地下躯体を解体しながら約20mの深さまで三段切梁を架設して行った。地上鉄骨は31階の中間機械室にトラス架構を設け、それより上階の内部柱を支える構造になっており、柱にはCFT柱を採用している。
同ビルとJRの線路を挟んで建つ住友不動産三田ツインビル東館も、当社が施工した。