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解説

西梅田の新しい顔となるインテリジェントオフィスビル

毎日インテシオは、オフィスや商業施設が建ち並ぶ、西梅田の「オーサカガーデンシティ」の一角に優良なオフィス環境を備えたテナントビルとして毎日新聞社により計画された。工事は、1992(平成4)年に当社施工により完成した毎日新聞社大阪本社ビルの低層棟部分の2階から上に、地上21階建てのビルをⅡ期工事として増築するもので、東南2面に16階建ての大阪本社ビルが近接し、増築部分の直下には年中無休で稼働する新聞社の配送センターがある。

設計は、震度7程度の地震にも耐えうる耐震設計、非接触ICカードによる入退室管理を採用した24時間セキュリティシステム、自由度の高い1,000㎡の無柱オフィス空間、ランニングコストの低減を図る外気冷房空調システムなどを実現し、災害にも対応可能な「情報発信基地」となることをめざしたものとなっている。外装はPCカーテンウォールで、北、東、西面はシックな茶色、南側は明るいベージュ色で、存在感を強調した北面ファサードは西梅田の新しい顔を創出している。

工事は、既設本社ビルの2階から地上21階までの増築工事、既設改修工事、機械駐車設備工事、地下耐震補強工事、西梅田地下道接続工事、北側アプローチ関連工事まで多岐にわたり、新聞製作および発行業務に支障をきたさないことやオーバルホール、カルチャー教室、テナントへの配慮を必要とした。地下耐震補強工事は、地下6階から地下1階までの新聞印刷工場内、発送ヤード内、駐車場内に約80ヵ所の耐震補強壁を施工。中でも地下6階の輪転機室内での工事は、午前3時から8時までの時間制限のもとで施工した。鉄骨工事では、関西で初めての採用となった高性能冷間プレス成形角型鋼管の品質確保のため、鉄骨製作会社での製作実験を行った。

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