ハイブリッド・スリップフォーム工法
鋼管・コンクリート複合構造を利用した高橋脚施工の省力化
ハイブリッド・スリップフォーム工法とは、鋼管・コンクリート複合構造橋脚※の構築用に開発した施工法です。鋼管上部に設置した反力架台から型枠装置と足場を一体で吊り下げ、上昇させながら順次コンクリートを打設していきます。
高さ40m以上の橋脚に採用し、構築後は、装置を地上に降ろして解体します。
※鋼管・コンクリート複合構造橋脚とは、鋼管を橋脚内に配置して、PCストランド(強度のある鋼線をより合わせた高張力材)を外周縦鉄筋に巻き付けた構造です。
NETIS登録番号 KT-990384 ハイブリッド・スリップフォーム工法
特長・効果
1.工期を20%短縮
●配力筋は、PCストランドを巻付機で外周縦鉄筋に連続してらせん巻きするため、従来工法に比べ工期を20%削減できます。
●1日1回のリフトアップで、高さ1.8〜2.4mのコンクリートを打設できます。
2.コンクリートの品質が向上
●型枠装置はボックス形状の支保工で、型枠を外周から締め付けるため、橋脚内にセパレータが不要です。
●橋脚構造が鋼管と外周鉄筋だけなので作業空間が広く、バイブレータによるコンクリートの締固めが容易です。
3.高所でも安全に作業
●型枠支保と足場が一体でシートに覆われ、ボックス構造の作業床の幅が1.8mと広いため、高所でも安全に作業できます。
●足場を昇降させるジャッキシステムは、複数のジャッキを同時にコントロールしながら、常に作業床を水平に保つことができます。