ワンパスセグメント

高速施工に対応した内面平滑型セグメント

ワンパスセグメントは、シールドトンネルの二次覆工省略と高速施工を実現するセグメントです。従来のボルト締結式継手のセグメントでは「位置決め」「ボルトの締結」の2工程であるのに対し、ワンパスセグメントは「位置決め」と「継手の締結」を同時に完了できる「ワンパス施工」を可能にしています。セグメント継手には「先付水平コッター式継手」を、リング継手には「プッシュグリップ」を使用します。なお、リング継手に用いるプッシュグリップは、継手の要求性能に応じて「Type1」と「Type2」を使い分けます。

特長・効果

1.組立時間を短縮

●リング間、セグメント間とも、セグメントをトンネル軸方向にスライドさせるだけで継手の締結が完了します。

2.内面が平滑なトンネルを構築

●継手金物がセグメント本体に内蔵されているため、従来のボルト継手のようにボルトボックスの穴埋めを行わなくても内面が平滑なトンネルを構築できます。

3.断面が一様なトンネルを構築

●ボルトボックスによる断面欠損がないため、全断面有効配筋が容易となり経済的な設計が可能です。
●断面(厚さ)が一様であるため、止水性、防食性に優れています。

4.高い剛性

●セグメント継手の剛性が高いため、真円を維持、確保できます。

先付水平コッター式継手
先付水平コッター式継手
プッシュクリップ(Type1)
プッシュクリップ(Type1)
プッシュクリップ(Type2)
プッシュクリップ(Type2)

工事実績

首都高速中央環状新宿線中落合シールド(外回り)

「ワンパスセグメント」「プッシュグリップ」は大林組の登録商標です。