海水浸透取水技術

環境に優しい海水取水技術

海底の砂の下に管を埋め込み、浸透してくる海水を集めて取水する工法です。海底の砂がろ過装置の役割を果たすため、高品質な海水を安定的に取水できます。さらに、貝類などの付着生物を吸い込まないため、維持管理費が低減できます。魚介類を吸い込むこともなく海底に構造物が露出しないため、周辺環境への影響もありません。海水淡水化施設など海水を利用するあらゆる施設に利用可能です。
現在、福岡の海水淡水化施設において、取水量103,000㎥/日(淡水生産量50,000㎥/日)の施設が稼働中です。

特長・効果

●海底の砂がろ過装置の役割を果たし、非常に清澄な海水が取水できます。
●海の状況によらず、常に安定した取水が可能です。
●フジツボやイガイなどの付着生物もろ過され、システム内への生物付着がないので、維持管理費が低減できます。
●海洋生物を吸引しないので、生物環境への影響がありません。
●海底に構造物が露出しないので、波浪災害を受けにくいです。
●完成後の海底は工事前と同様になるので、漁業への影響がありません。
●海水淡水化施設など海水の前処理が必要な施設では、イニシャルコスト、ランニングコストが低減できます。

集水親管沈設状況
集水親管沈設状況
集水枝管内部
集水枝管内部

工事実績

海の中道奈多海水淡水化センター