高機能SFRCセグメント

鋼繊維と高流動コンクリートによりトンネルの構造性能と耐久性を向上

高機能SFRC(Steel Fiber Reinforced Concrete)セグメントは、鋼繊維を混入した、自己充填性を有する高流動コンクリートを用いて製作するコンクリートセグメントです。
鋼繊維の補強効果によって従来型のコンクリートセグメントに比べて鉄筋量の低減が可能であり、かつセグメント端部の剥離、剥落を防止します。また、ひび割れ幅を抑制し、鉄筋の防食性を有することから耐久性に優れています。鉄筋量の低減や高流動コンクリートを使用することで、セグメント製作の省力化が図れ、コスト低減が可能になります。

特長・効果

1.セグメントの耐久性が向上

●均等に鋼繊維が分散することによって、ひび割れが分散し、ひび割れ幅が小さくなります。
●鋼繊維が隅角部、端部にも分散することにより、セグメント端部の剥離、剥落が防止できます。

2.構造性能が向上し、鉄筋量が減少

●鋼繊維の混入によってひび割れ発生後も耐荷力が残存し、せん断強度も増加するため、主鉄筋量の低減と、配力筋、フープ筋の省略が可能になります。

3.セグメント製作の省力化

●鉄筋量の減少により、鉄筋加工・組立や型枠への設置が省力化できます。
●高流動コンクリートを併用することで、テーブルバイブレータによる締固めが不要になります。

4.セグメントの現地製作によりコストを低減

●製作時の環境負荷(テーブルバイブレータによる騒音、振動)を低減できるため、セグメントの現地製作が可能になります。

5.耐火性能の向上

●鋼繊維の補強効果によって、従来型のRCセグメントに比べ、火災時における爆裂の深さが小さく、かつ残存強度が高くなります。

工事実績

首都高速中央環状新宿線中落合シールド(外回り)

「高機能SFRCセグメント」は大林組の登録商標です。