チャンバー内の土砂流動管理技術

チャンバー内可視化技術

従来泥土圧シールドの掘進管理は、土砂の排土性状やカッタートルクなどを観察し、経験や定性的な判断によって行われてきました。チャンバー内の土砂流動管理技術は、土圧式シールドの隔壁に設置したフラッパーを回転させ、フラッパーの回転トルク値から流体解析を行うことで、チャンバー内の土砂の塑性流動状態を定量的に把握し、定量的な掘進管理技術を確立でき、シールドの安全かつ安定した掘進を可能にします。
また、本技術によってチャンバー内の撹拌、排土機構の効果を定量的に評価し、シールドの設計に反映することが可能となりました。

特長・効果

1.土砂の塑性流動状態の評価が可能

●チャンバー内を3次元モデル化し、土砂流動解析を行い、土砂の流速やずり速度により、土砂の塑性流動状態を評価します。

2.土砂の状態をリアルタイムで計測

●チャンバー内の土砂の状態を計測する装置(フラッパー)をチャンバー内に設置することで、土砂の塑性流動状態をリアルタイムで計測できます。

3.定量的な掘進管理が可能

●解析や計測によって土砂の塑性流動状態を評価できるため、掘削添加剤の添加位置や添加量を定量的に判断した掘進管理が行えます。

掘進管理状況
掘進管理状況

工事実績

首都高速中央環状新宿線中落合シールド(外回り)