可変形状トラスVGTを利用した可動型構造物

近未来の構造物を構成する要素技術

近年、構造物の一部にスライド式や吊下げ式の可動部を取り込み、形状制御が可能な新しい空間を創造する手法が試みられています。そして、近未来には構造物が周囲の環境に調和してさまざまに形を変えて動き、自己の存在を表現することも可能です。このようなより複雑な動きを可能にする要素技術の一つに「可変形状トラスVGT(Variable Geometry Truss)」があります。

VGTの技術は、2005年愛知国際博覧会・長久手愛知県館「踊る指南鉄塔」の大型可動モニュメントに採用され、さまざまな形状に変化する未来型の動く構造物として多くの来場者や関係者から高い評価を受けることができました。 今後、VGT技術の商品化開発をめざした設計技術を確立し、新しい可動型構造物への提案や技術相談を積極的に展開していきます。

特長・効果

1.基本構成

●VGTは伸縮アクチュエータとヒンジから構成されるトラス構造であり、アクチュエータの制御により,さまざまな形状を作り出すことができます。

2.VGTの特長

●展開収納性、形状適用性に優れ、多様な形状を作り出せます。
●トラス構造を形成するため、十分な強度が保てます。
●構造架構内に伸縮駆動を有するコンパクト構造です。
●伸縮機構には、ジャッキや電動シリンダーなど周辺技術が確立されているため、利用が簡単です。

3.2005年愛知国際博覧会・長久手愛知県館可動モニュメント

機能

工事実績

愛知国際博覧会会場施設