防振地中壁

鉄道、地下鉄の固体音対策用防振地中壁

最近の地下設計における地中連続壁工法は、都市再開発など、密集した市街地での計画、実施が増加しています。その状況は特に、鉄道、地下鉄、道路など、軌道に近接した立地条件が多く、これらの場所での建築物の計画では、環境対応において軌道からの振動、騒音を防止できる技術を模索している現状です。そこで、建物地下部の合理的・効率的設計法、施工法を確立するために、防振材を地盤側に配置し、地中連続壁を本体利用可能な防振地中壁とする新しい工法を開発しました。

防振地中壁利用例
防振地中壁利用例

特長・効果

1.仮設山留め壁の本体壁仕様化(防振地中壁)

●防振ゴムと地中連続壁を一体化することにより、地中連続壁の本体壁仕様が可能となります。

2.地下部分の設計法、施工法の合理化

●地下躯体の薄壁化が可能となります。
●地下空間の有効利用が可能となります。
●地下躯体数量の低減が可能となります。
●山留め壁の止水性が向上します。

従来工法と防振地中壁工法の比較例
従来工法と防振地中壁工法の比較例

3.地下部分の全体工程の短縮、施工コストの削減

●従来の山留め壁と本体壁との間に防振ゴムを設定する工法と比較すると、防振地中壁工法は地下部分の施工サイクルが短縮されるなど施工性が大幅に向上するうえ、地下部施工コストを削減することができます。

4.止水性の向上

●地中連続壁間ジョイント部の止水性が向上します。

工事実績

新横浜駅・新横浜中央ビル(キュービックプラザ新横浜、ホテルアソシア新横浜)